国民生活センターが市販カラコンの危険性を発表! ドン・キホ◯テなどで売っているカラコンを使っている方は要チェック!

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カラコンユーザーの皆さんは一読ください。

とくにドン・キ◯ーテなどでレンズを買っている人に読んでいただきたい。

タイトルにもありますが、2014年5月22日、国民生活センターが市販のカラコンの危険性に関する実験を行なったようです。市販のカラコンを使った方からの目の障害の報告が急増しているのを受けて実施されたみたいですね。

実験の結果、国民生活センター「カラーコンタクトレンズには、通常のコンタクトレンズよりも目に障害が起こる確率が高い」という発表を大々的に行ないました。恐ろしいですね。

ただ、ここで勘違いしていただきたくないのは、この文言にある「カラーコンタクトレンズ」が市販品のみを指しているということです。国民生活センターのホームページにて公開された50ページに渡るPDF資料の中には、眼科で取扱っているカラコンはこの中には含まれていませんでした。

国民生活センターでどのような実験が行なわれたかについては、以下のMSN産経ニュースの抜粋をご覧下さい。

センターによると、市販のカラコン16商品を10人が8時間装着し、目への影響を実験。15商品で、一部に角膜の傷やむくみなど治療や使用中止が必要な程度の重い障害が発生した。着色剤の影響で角膜や結膜を傷つけたり、酸素が透過しにくい素材だったりするためとみられる。さらに、度なしの1商品を加えた17商品の着色状況などを調査。レンズ表面を着色していた11商品のうち9商品が「着色はレンズ内部」と事実と違う表示をしていた。洗浄で色落ちするものもあった。

いやあ、なかなか恐ろしいことが書いてありますね。市販のカラコンを装用したことによって生じた症状の具体例も恐ろしいですが、何より恐ろしいのは症状が出るまでの時間の短さですね。

8時間ってなんですか。8時間って言えば、ソフトコンタクトレンズの長時間装用時間が目立つ昨今では、「ちゃんと短い時間で使えてますねー」って褒められるレベルです。それだけでもう目に傷が出来ちゃうなんて、毎日長時間装用してる方はどうなっちゃうんですか。

ちなみに、ここで言われている市販のレンズというのは、上にもちらっと書きましたが、以下のようなレンズのことを指すようです。

  • ド◯・キホーテなどで売られている安いレンズ
  • 雑貨屋さんなどで売られている安いレンズ
  • 生産国が中国や韓国の、コストがほとんどかかっていない安いレンズ

つまりは処方を受けずともどこでも簡単に手に入れられるコンタクトレンズですね。これを見る限りでは、眼科でちゃんと処方されたカラコンを使っている方に関しては、ひとまず安心しても大丈夫なようです。

では、眼科で取扱っているカラコン(サークルレンズ)と市販のカラコン。その具体的な違いは一体何なのでしょうか。その差が一目で分かるツイートを用意したので、ご覧下さい。

ドン◯キホーテなどで売っている市販カラコンの危険さを表す画像として、結構ネット上に広まっているようです。

……色が溶けて染み出しちゃってますね。

そうです。眼科で取扱っているカラコンと市販カラコンの最も大きな差は、製品としての質です。眼科で取扱っているカラコンは、たとえばジョンソンエンドジョンソンなどの高い生産技術を持った大手メーカーが出しているものなので、上の画像ように色素が溶け出てくるようなことはまずありえませんが、市販のカラコンについてはこれが保証できません。

市販のカラコンは、大手メーカーの製品に比べ粗雑な作られ方をしている場合が多いです。台湾や韓国などのコストがかからない工場で、精密さに欠ける生産設備のもとに大量生産されているという話も聞いたことがありますね。メーカーはあくまで日本で作られたものとして売り出しているようですが……。

ちなみに、大手メーカーが出しているカラコンはサンドイッチ製法(着色部分をレンズ素材を挟み込むことによって、直接色素が目に触れないようにする製法)で作られているので、色が外に溶け出すことはまずありえません。それに対し、上の画像にあるレンズは明らかにプリントアウトされてますよね。そりゃ溶けるわけです。

つまり市販されているカラコンの中には、レンズを付けているあいだは、その色素が目に直に触れた状態になっているものもあるということです。しかもこの色素、あまりに目の中に蓄積しすぎると、場合によっては失明の原因になることもあるようです。恐ろしい……。

他にも、ネットで情報を集めていたら、こんなツイートも発見しました。以下に書かれているメーカーの製品を扱っているサイトにはちょっと注意が必要かもです。

うう……。

ほとんど知りません。というか、今まで検査員としてきた中で一度も名前を聞いたことのないメーカーばかりです。ボシュロムは知っていますが、ボシュロム・コリアは知りません。まあ、ボシュロムの韓国法人ということになるのでしょうが、本社が優良企業でも、傘下の企業全てが優良というわけではないんですね。

結局、どのカラコンなら安全なの?

ここまで記事を読んでくれた方の中には、「結局、どのカラコンなら安全なの?」という疑問を抱いている方がいると思います。もしくは、「眼科で取扱ってるレンズって結局どれとどれとどれなのよ?」みたいなね。

そこで、私が安全だと思うレンズを以下にピックアップさせていただきました。というか、私が働いている眼科で取扱っているものですが。

ドンキホーテなどのお店にしか置かれていない(認可が降りているかどうかわからない)レンズは一切含めていないので種類はどうしても少なくなってしまいますが、厚生労働省が設けた基準をクリアし、なおかつ販売店最大手のアイシティでも取り扱いあるものと被るもののみをまとめているので、安全性の高いリストにはなっていると思います。