安全性の高いカラコンの見分け方

ポイントを説明する白衣の男性

ソフトコンタクトレンズは、着色があるかないかで、2つに分けることができます。

普通の透明なコンタクトレンズ「クリアレンズ」と、

着色部分を持ったコンタクトレンズ「カラコン」。

このうち、トラブルが多く報告されるのは後者。理由は、レンズを作っているメーカーの技術力の問題だったり、レンズに使われる素材の品質の問題だったり、レンズ素材からはみ出た着色料の問題だったりと、さまざまです。

こんな話を聞いてしまうと、カラコンを使ってみたいけれど、安全面が心配で、という方も多いはず。

でも、やっぱり使いたいという人も、多いはず。

そこで今回は、どのカラコンが安全で、どのカラコンが安全でないかを、見分ける方法についてまとめてみたいと思います。

※この記事では、サークルレンズもひっくるめて「カラコン」と表記しています。

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一番簡単な方法は、大手販売店で取り扱われているかどうか

安全性のの高いカラコンを見分ける一番簡単な方法として手っ取り早いのが、大手販売店での取り扱いがあるかどうかを確認することです。

日本の大手販売店は、必ず眼科と提携しています。つまり、その提携先の眼科の規定内に収まる製品しか、取り扱えないということです。

また、大手販売店は、自社のブランドを下げないため、取り扱う製品に関しても独自の基準を設けており、それに満たないものはそもそも取り扱わないようにしています。

ドン・キホーテなどの量販店が定める基準に比べ、コンタクトレンズ販売店が定める基準は、やはりそれを専門に取り扱うだけあって厳しくなっています。

大手販売店で取り扱われているコンタクトレンズには、どんなものがあるか

日本のコンタクトレンズ販売店で利用者数が最も高いのは「アイシティ」、続いて2位が「ハートアップ」、3位が「中央コンタクト」です(2016年1月時点)。

ちなみに、シェア率ではアイシティが40%弱で、ハートアップ、中央コンタクトは共に10%に満たない値です。シェア率ではアイシティがダントツですね。

そのため、基本的には、アイシティで取り扱われているカラコンを見ていけば、安全性の高い製品が選べそうです。ちょっと確認してみましょう。

アイシティで取り扱われているカラコン一覧

※2016年3月時点のリストになります。

  • ワンデーアキュビューディファインモイスト
  • アイコフレワンデーUV
  • ヒロインメイクワンデーUV
  • プラスモードワンデーオム
  • フレッシュルックデイリーズ
  • フレッシュルックデイリーズ イルミネート
  • ナチュレール
  • ワンデーキャラアイ
  • ワンデーキャラアイ ナチュラルプラス
  • フェアリーワンデー プリンセス
  • フェアリーワンデー ナチュラル

全部で11銘柄ですね。

ちなみに、これらのカラコンは、販売店最大手のアイシティが取り扱っているだけあって、利用者数も比較的多めです。

特にディファインやアイコフレ、イルミネートはかなり多くの人に使われています。

ハートアップ・中央コンタクト取り扱われているカラコン一覧

アイシティでは取り扱いがなく、ハートアップと中央コンタクトでは取り扱いがあるカラコンについても、一応、一覧してみようと思います。

ハートアップ

  • リンダワンデー
  • リンダワンデー チョコレートブラウン
  • リンダ2ウィークス
  • リンダマンスリー
  • ワンデーアイレ リアルトーリック
  • ドレスアイ

中央コンタクト

  • ワンデーアイレ ヴィフUV
  • ワンデーアイレ リアル
  • フレッシュコン アルーリングアイズ1day
  • フレッシュコン アルーリングアイズ2week
  • フレッシュコン アルーリングアイズ1month
  • フレッシュコン カラーフュージョン1day
  • フレッシュコン カラーフュージョン1month
  • ワンデーアイレ リアルトーリック

ハートアップも中央コンタクト大手の販売店ですが、シェア率をもとに考えると、商品選定に関してはアイシティほどの権威はありませんね。

もちろん、どれも安全度の高い部類には入るでしょうが、私もこれらカラコンについては深い知識を持ち合わせていないので、下手なことを書けないです。すみません。

後で時間があったら、これらについても調べて個別記事を設けてみようかと思います。

安全性の高いカラコンを見分ける別の方法

上で紹介したのは、あくまで大手販売店が取り扱っているカラコンのリストです。

そのため、「安全性は高いだろう」ということができても、医学的がないので、その点を指摘されてしまえばアウトです。

そこで、安全性の高いカラコンを見分ける別の方法を紹介します。

H26年に行われた、国民生活センターの人気カラコン安全性調査

H26年5月に、独立行政法人国民生活センターは、Amazonや楽天などのネット通販ショップで「カラーコンタクト 通販」と検索した時に上位表示されるカラコン17銘柄について、安全性を確認するための調査・実験を行いました。

対象カラコン

対象になったのは、以下のカラコンです。

1day

  • エバ-カラーワンデー
  • ワンデーアイレリアル
  • シード アイコフレワンデーUV
  • ワンデーアキュビューディファイン
  • エルコンワンデーポップ プレミアム
  • フレッシュルックデイリーズ
  • キュートビュー1
  • ボシュロムナチュレール

2week

  • 2ウィークビューティー
  • 2ウィークアキュビューディファイン

1month

  • キャンデーマジック
  • トゥインクルアイズ シークレットシリーズ
  • ドーリーポップ アクア
  • エンジェルカラーバンビシリーズ
  • ツッティバニティリッチ
  • ティアモ

1year

  • ファンキーホイップI-Lux Innova

計17銘柄。

これに対し、どのような調査がなされたかというと、以下の通りです。

  • レンズ直径が厚労省の承認基準を超えているかどうか
  • ベースカーブが厚労省の承認基準を超えているかどうか
  • 色の埋め込み位置が適切かどうか
  • 縁の部分が滑らかな仕上がりになっているかどうか
  • 10回のレンズケアで色落ちが認められるかどうか
  • 8時間装用し、角膜浮腫が認められるかどうか
  • 8時間装用し、角膜に傷が認められるかどうか
  • 8時間装用し、白目に傷が認められたかどうか
  • 8時間装用し、充血があったかどうか

それぞれのカラコンに対し、計9つの調査・実験が行われました。

各カラコンの調査に引っかかった数

以下に、調査対象となった17種類のカラコンが、上記9つの調査にどれだけ引っかかったかをまとめていきたいと思います。

※「引っかかった数が多い=問題点」が多いということです。数が多いほどレンズ品質はよくなかったということになるので、そこのところを勘違いしないように注意。

では、まとめていきます。

1day

  • エバ-カラーワンデー(7)
  • ワンデーアイレリアル(7)
  • シード アイコフレワンデーUV(8)
  • ワンデーアキュビューディファイン(1)
  • エルコンワンデーポップ プレミアム(7)
  • フレッシュルックデイリーズ(3)
  • キュートビュー1(5)
  • ナチュレール(3)

2week

  • 2ウィークビューティー (7)
  • 2ウィークアキュビューディファイン (2)

1month

  • キャンデーマジック (5)
  • トゥインクルアイズ シークレットシリーズ (5)
  • ドーリーポップ アクア (調査実施されず)
  • エンジェルカラーバンビシリーズ (7)
  • ツッティバニティリッチ (7)
  • ティアモ (5)

1year

  • ファンキーホイップI-Lux Innova (7)

引っかかった数の多いものを赤、少ないものを青に色分けしてみました。

こうしてみると……欧米産のカラコンはどれも安全性が高いと言えますね。

逆に、数字が赤になっているものは、どれも台湾産、韓国産のカラコンです。

私が働いている眼科の院長は「コンタクトレンズでアジアは欧米に勝てない」というようなことをたまに言っていますが、この結果を見ると納得してしまいますね。

ディファイン2種を製造しているのは、コンタクトレンズ世界シェア1位のメーカー、ジョンソンエンドジョンソン。

フレッシュルックデイリーズを製造しているのは、世界シェア2位のアルコン(旧チバビジョン)。

ナチュレールを製造しているのは、シェア4位のボシュロム。

いずれも世界トップクラスのメーカーです。

ちなみに、世界シェア3位のクーパービジョンの名前がありませんが、これは、クーパーのカラコンが日本では知名度が低いためです。今回の調査の対象にはなりませんでした。

今回の結果で意外だったのは、上に挙げた3つの大手販売店すべてで取り扱いがあるアイコフレが、8個も検査に引っかかっていたこと。

この調査結果を踏まえてしまうと、「大手販売店で取り扱いがある=安全性が高い」は、あまり確実な見分け方ではないと言えてしまいますね。

アイコフレに関しては、「調査に引っかかってはいるけれど、今の所、そんなに主だったトラブルが報告されていないから、取り扱い続けている」といったところでしょうか。

人気製品ですしね。アイコフレ。

まあ、この調査の対象になるか否か云々の問題で、利用者にトラブルが続出して製造中止になったカラコンも、世の中には腐るほどありますからね。

それに比べれば、まだはるかにマシな部類に……。

……かなり後ろ向きな考え方ですが。

安全性の高いカラコンの見分け方まとめ

今回は、安全性の高いカラコンの見分け方を2つ紹介してきました。

結論を言うと、本当に安全性の高いカラコンを使いたいのであれば、大手販売店が取り扱っていて、なおかつ、上に挙げた国民生活センターの調査に引っかかった数が少ないものを利用するといいでしょう。

ちなみに、そのカラコンとは、以下の通りです。

  • ワンデーアキュビューディファイン
  • フレッシュルックデイリーズ
  • ナチュレール
  • 2ウィークアキュビューディファイン

また、以下に挙げるカラコンも上記レンズと同性能のレンズなので、同じものとを考えていいでしょう。

  • ワンデーアキュビューディファインモイスト
  • フレッシュルックデイリーズイルミネート

前者は、ディファインの保存液に保湿成分がプラスされたもの。後者は、フレッシュルックデイリーズと色味だけが違うだけのものなので、レンズデータ的にはまったく同じです。

それにしても、6種類。

たった6種類です。

安全性の高いカラコンに焦点を定めすぎてしまうと、選べる色や着色直径の幅がかなり限られてしまいますね。

安全性を取るか、おしゃれを取るか。

眼科で働いている私してはもちろん前者を取ってほしいですが、

最後にそれを決めるのは、この記事を読んでいる皆さん次第です。

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