バイオフィニティの2週間用と1ヶ月用について

クーパービジョンのアイコン

(出典:Coopervision Live Brightly

バイオフィニティと言えば、世界シェア3位のメーカー、クーパービジョンが製造・販売を行なっている2weekのコンタクトレンズです。

※バイオフィニティに関する詳細はこちら。

バイオフィニティの通販価格比較・詳細データ

日本国内でも販売店最大手のアイシティが積極的に販売していることもあってか、知名度も高いですね。

ところが、「レンズモード」などの海外に拠点を置くネット通販ショップを見ていると、2週間用ではなく、1ヶ月用のバイオフィニティを見かけることがあります。

「2weekのバイオフィニティは知っているけれど、1monthは知らない……」などと、困惑してしまった方もいるのではないでしょうか。

そこで今回は、2週間用のバイオフィニティと2ヶ月用のバイオフィニティの何が違うのか、どちらを使うべきなのかということについてまとめてみました。

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2週間も1ヶ月も、製品自体は同じもの

実は、一般販売店で販売されている2週間用のバイオフィニティとネット通販ショップで販売されている1ヶ月使い捨てのバイオフィニティはまったく同じものです。

実は、海外だとバイオフィニティは1ヶ月用のコンタクトレンズとして販売されています。日本でバイオフィニティが2weekとして取り扱われているのは、クーパービジョンの日本法人であるクーパービジョン・ジャパンが独自の基準でそのように定めているからです。

クーパービジョン・ジャパンは日本のネット通販に対する規制が厳しいため、日本に拠点を置くショップはクーパービジョン製品を取り扱うことができません。

そのため、ネット通販でクーパービジョン社製品を買うためには、海外に拠点を置く個人輸入ショップを利用する形になります。当サイトでも紹介している「レンズモード」「ベストレンズ」「安いレンズ」などのショップは、いずれも海外に拠点を置く輸入代行ショップです。

日本の一般販売店でバイオフィニティを購入する場合は、クーパービジョン・ジャパンの独自の基準が適用されているために2週間用として買うことになりますが、海外に拠点を置く個人輸入ショップはその基準の適用外になるため、1ヵ月用としてバイオフィニティを販売することができるのです。

もう一度言いますが、バイオフィニティの2週間用と1ヵ月用は、製品自体はまったく同じものです。

バイオフィニティが日本で2週間用になった理由

なぜ、日本では、バイオフィニティが1ヶ月用ではなく2週間用になっているのか。

この理由については、大々的に公表がされていないため私の憶測になってしまいますが、以下の2つの理由が考えられます。

  • バイオフィニティは、1ヵ月用としてみるとややパワー不足
  • 2週間用とした方が単純に儲かる

バイオフィニティは、1ヵ月用としてみるとややパワー不足

日本ではバイオフィニティよりも早く「エアリー」「エアオプティクスEXアクア」などの1ヶ月使い捨てコンタクトレンズが販売されていましたが、これら2製品と比べるとバイオフィニティは、1ヶ月用として扱うにはいささか軟弱です。

実はエアリーやエアオプティクスEXアクアは、2weekのレンズに比べると硬く、含水率もかなり低めに作られています(一般的に、含水率が低い方が汚染には強くなり、レンズの耐久力は高くなります)。

その点、バイオフィニティはレンズそのものが柔らかく、含水率もエアリーやエアオプティクスEXアクアと比べるとかなり高いので、耐久性が低いのです。

また、酸素透過率の点で見ても、バイオフィニティは2週間用としてはかなり高めですが、1ヶ月用としてはあと1歩届かずという印象を受けます。

※各レンズの酸素透過率(Dk/L)

エアリー…184
EXアクア…175
バイオフィニティ…160

2週間用とした方が単純に儲かる

日本では1ヶ月用のコンタクトレンズは知名度が低く、あまり人気がありません。バイオフィニティが日本で2週間用として販売されているのは、商業的な理由も大きいでしょう。

結局、バイオフィニティは1週間と2ヶ月のどっちで使えばいいの?

本家バイオフィニティは1ヶ月用のコンタクトレンズですが、個人的には、2週間用としての使用を推奨します。

ソフトコンタクトレンズは、使用日数が短ければ短いほど健康的です。2週間用、1ヶ月用のコンタクトレンズは、どれだけ丁寧に扱い、しっかり洗浄しても、日が経つうちに少しずつ傷や汚れが蓄積されていきます。

コンタクトレンズの傷や汚れは、眼のアレルギーや、角膜の傷、その他いろいろな眼疾患の原因になります。そういったことを考えると、眼にとって最も健康的なのは1日用、2週間用と1ヶ月用ではそれほど大きな差はありませんが、2週間用の方が健康的ということになります。

バイオフィニティは、上でも書きましたが、1ヶ月用として使うには少々心もとない製品です。逆に、2週間用として使うのであればかなり優れているので、その強みを最大限に生かすためにも、できるだけ短いスパンで交換し、高い清潔性を維持した方がいいでしょう。

「1ヶ月使えるなら1ヶ月目いっぱい」というのは眼の健康を考える上では望ましくありません。「2週間経っていなくても違和感を覚えたら捨てる」くらいの方が望ましいです。

もし1ヶ月同じコンタクトレンズを使いたいのであれば、エアリー、エアオプティクスEXアクアなどといった日本でも認められている製品を使った方がいいでしょう。

参考までに、この記事に名前が出てきた製品の詳細ページへのリンクを貼っておきます。