コンタクトレンズの国内正規品とは?

考える看護師

ネット通販でコンタクトレンズを買おうとすると、国内正規品という表記を目にすることがあると思います。「全品国内正規品」「国内正規品だから安心」といったように。

それと対になる言葉は、並行輸入品です。この記事では、国内正規品とは何か、並行輸入品とは何が違うのかなどについてまとめています。

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国内正規品とは?

国内正規品とは、文字通り、国内で正規の品として認められている製品のことです。ちゃんと日本語のパッケージに包装されており、眼科やアイシティなどの一般販売店で販売されているものを思い浮かべていただければ、わかりやすいでしょう。

一方、並行輸入品とは、海外で包装され日本に輸入されてきた製品のことを言います。ネット通販でコンタクトレンズを買うと、ショップによっては英語表記のパッケージが手元に届くことがあります。それが輸入並行品です。

国内正規品と並行輸入品の違いは?

国内正規品と並行輸入品の違いはいくつかありますが、大きく分けると、包装の違いと返品時の対応の違いに分けられます。「え、それだけ?」と思う方もいるかもしれませんが、それだけです。

実は、国内正規品と並行輸入品に製品自体の差はありません。中に入っているのはまったく同じものです。国内正規品という言葉が指すのはあくまで箱を含めた製品全体であって、中身のことを指しているわけではないのです。

そもそもジョンソンエンドジョンソンやクーパービジョンといった大手コンタクトレンズメーカーは、日本に工場を持っていません。そのため、日本国内に流通しているコンタクトレンズは、シードやメニコンなどの日本のメーカーが作っているもの以外、すべて海外で作られたものなのです。

ちなみに、コンタクトレンズは輸入される時、中身だけの状態で送られてきます。それを国内の工場で日本語のパッケージに梱包するのです。

国内正規品とは、正しいルートで海外から輸入し、日本国内で日本語表記の箱に梱包した製品です。一方の並行輸入品は、海外で外国語表記の箱に梱包され、輸入されてきた製品です。

国内正規品と並行輸入品では、箱の中に入っているコンタクトレンズ自体に差はありません。国内正規品だから良く、並行輸入品だから悪いということはありません。

返品時には国内正規品の方が有利?

もし、届いた製品に不備があった場合の返品・交換は、国内正規品の方が有利です。というのも、国内正規品は製品に不備があった場合、日本国内のメーカー(ジョンソンエンドジョンソンであればジョンソンエンドジョンソンの日本法人)に返品・交換の問い合わせをすれば対処することができますが、並行輸入品の場合、製品に不備があった場合は海外のメーカーに問い合わせなければいけません。

もちろん、そういった返品・交換の手続きはコンタクトレンズを購入する時に利用したショップに問い合わせれば仲介してくれるので、難しいことを考える必要はありません。しかしいずれにせよ、海外からの製品の取り寄せになるのでかなり時間がかかってしまいます。

ネット通販では国内正規品が買えないメーカーも

皆さんは、クーパービジョンというアメリカのメーカーをご存知でしょうか。世界のコンタクトレンズ市場シェア第3位、日本では第2位の超大手メーカーです。

クーパービジョンは製品の質もよく、日本でも販売店最大手のアイシティが積極的に販売していることもあって人気の高いメーカーです。しかし、クーパービジョンは、日本のネット通販に自社製品を流通させていません。そのため、ネット通販を利用して国内正規品を買うことができないのです。

海外ではクーパービジョンのネット通販が認められているので、海外に拠点を置くネット通販ショップ(輸入代行ショップ)を利用すれば、日本国内にいてもネット通販でクーパービジョン製品を買うことができます。輸入代行ショップも、利用方法は普通のネット通販ショップと同じです。

詳しくは以下の記事でまとめています。

クーパービジョンのコンタクトレンズをネット通販で買う方法

国内正規品を取扱っているネット通販ショップ

最近では、国内正規品を取扱っているネット通販ショップの数も多くなってきました。国内正規品が、並行輸入品とのあいだに製品としての差がないことは上にも書いた通りですが、なるべく日本語表記の箱で買いたい、日本で正規品として認められているものを買いたい、という方もいるでしょう。

そのような方のために、国内正規品を取扱っているネット通販ショップの一覧ページを用意してみました。以下の記事を参考にしてみてください。

国内正規品のコンタクトレンズが買えるネット通販ショップ一覧