高い矯正力と優れた酸素透過性を誇る2week乱視用。
装用感は硬めですが、良質で評判の良いレンズです。
※ このページでは、アルコンが製造・販売を行っている「エアオプティクス乱視用」の詳細データや評判のまとめ、ネット通販の価格比較などを行なっています。
目次
エアオプティクス乱視用とは?
世界シェア2位のコンタクトレンズメーカー、アルコン(旧チバビジョン)が製造・販売を行っている2week乱視用のコンタクトレンズです。
素材にシリコーンハイドロゲル素材を用いているので酸素透過性が高く、全面にプラズマコーティングを行っているので高い親水性(水分を逃がしにくい性質)と耐汚染性(汚れにくい性質)の両立を実現しています。
シリコン性のレンズであることと含水率が低いことが関係して、やや硬めな装用感になっていますが、逆を言えば、その硬さがレンズとしての性能の高さの証明にもなっています。
乱視用ではない普通のエアオプティクスアクアもそうですが、硬くしっかりとした造りになっているためか、矯正力(はっきりとした見え方)に定評があります。
乱視軸の固定には、プリズムバラストデザインを採用。
[caption id=”attachment_388″ align=”alignnone” width=”173″] プリズムバラストデザイン
(レンズ下部に厚みがある)[/caption]
レンズの下半分を意図的に厚くすることにより、レンズが目の中で回転して軸ずれを起こしてしまうことを防ぎます。
エアオプティクス乱視用のデータ
メーカー | アルコン(旧チバビジョン) |
タイプ | 2week(乱視用) |
グループ | Ⅰ(非イオン性低含水) |
素材 | ベタコン,TRIS,DMA シリコン素材のコンタクトレンズです。 |
枚数 | 6枚 |
含水率 | 33% |
酸素透過係数(Dk) | 110 |
酸素透過率(Dk/L) | 108 |
レンズ中心厚(mm) | 0.102mm |
UVカット | – |
軸安定デザイン | プリズムバラスト |
エアオプティクス乱視用の製作範囲
ベースカーブ(mm) | 8.70 |
球面度数(D) | 0.00~-6.00(0.25step) -6.50~-10.00(0.50step) |
乱視度数(D) | -0.75,-1.25,-1.75,-2.25 |
乱視軸(°) | 180,160,90,20 |
レンズ直径(mm) | 14.5 |
データからわかること・特徴
- 非イオン性低含水なので汚れに強い
- シリコン素材の乱視用コンタクトレンズでは標準的な値
エアオプティクス乱視用の口コミ・評判
私が働いている眼科でも処方していますが、上にも書いた通りやや硬めのレンズなので、付けた瞬間に「入っている感がある」と感じられる方が多い印象ですね。
しかし、乾燥や汚れに強いので持久性があり、長時間付けても装用感の悪さを感じにくい、持久性の高いレンズでもあります。リピーターも多いですね。
硬めのレンズなのでネットでの評判はあんまりよくないのではないか、と思っていましたが、Yahoo!知恵袋や価格.comなどでユーザーレビューを見てみると比較的好印象でしたね。理由としては以下の点が挙げられていました。
- 長時間付けても乾きを感じにくい
- 裏表が分かりやすい
- 滑ったり指にへばりついたりせず、扱いやすい
マイナス意見としてはやはり硬めであることと、疲れる、といったものが見受けられました。
前者に関しては仕方がないですが、後者の「疲れる」は、いろいろな理由が考えられます。そもそも乱視用のレンズは厚みがあるので、普通のレンズに比べ水分がレンズ自体に吸収されやすく、乾きを感じやすいのです。
また、乱視用レンズは、度数の入り方も普通のレンズとは大きく異なるので、それが疲れやすさに関係している可能性もあります。処方する検査員の実力によってだいぶ良し悪しが出てしまうのも、乱視用レンズの特徴ですね。
以上のことを踏まえると、この「疲れる」が本当にエアオプティクス乱視用のせいなのか、その他別の要因によるものなのか、口コミに描かれている内容だけで判断するのは難しいところです。
医学的観点から
酸素透過性も高いですし、乱視用コンタクトレンズの中でも比較的乾きに強い。プラズマコーティングで汚れにも強い。さすが世界的に名の知れたメーカーが製造しているレンズです。医学的観点からも推奨できるレンズの一つだと思います。
具体的な数値での比較
他社の代表的な2week乱視用と具体的な数値で比較してみます。
含水率
エアオプティクス乱視用 :33%
アキュビューオアシス乱視用 :38%
フレッシュフィット乱視用 :36%
バイオフィニティトーリック :48%
同じシリコン性の2week乱視用と比較しても特に低い含水率ですね。
念のため断っておきますが、「含水率が低い=乾きやすい」ではありません。
むしろその逆ですね。含水率が低いコンタクトレンズは、レンズ自体が乾いた時に眼球上の涙あまり吸い取らないので、乾きには強いんです。
また、含水率が低いほうが汚れにも強くなると言われています。
着け心地をとるか、性能をとるか。
それらを両立させるのは難しいということですね。
Dk/L値(酸素透過性の評価値)
フレッシュフィット乱視用 :91
エアオプティクス乱視用 :110Dk/L
バイオフィニティトーリック :116.4DkL
アキュビューオアシス乱視用 :129Dk/L
標準的な値ですね。
この中だと低そうに見えてしまうかもしれませんが、トップクラスの酸素透過性を誇るレンズ同士の争いなので、2week乱視用のコンタクトレンズ全体でみればかなり高い部類に入ります(普通に50Dk/L以下のレンズもたくさんあるので)。
ちなみにこの程度の差であればほとんど僅差なので、そこまで神経質に選択するひつ
エアオプティクス乱視用とネット通販
エアオプティクス乱視用をネット通販で買うなら、「レンズクラス」がおすすめですね。国内正規品を処方箋なしで買うことができます。
国内ショップなので届くまでがとても早いのも魅力。関東圏であれば翌日に届くこともあります。
1箱の価格は2,350円。
アイシティなどの一般販売店で買うと4,000円近くするレンズがこの安さで買えるのは魅力ですね。眼科での診察料などを加味すると、一般販売店で買うよりだいぶお得になりますね。
1箱だけでの購入だと送料が発生してしまいますが、2箱以上のまとめ買いで無料にできます。同時に買う箱数が多くなればなるほど1箱あたりの価格は下がるので、まとめ買いがお得ですね。
もちろん、安いからといって製品自体の質が悪いわけではないのでその点はご安心を。
ネット通販でコンタクトレンズが安く買える理由についてはこちらの記事で書いています。