老眼の進行を遅らせる方法4選。同年代よりも老眼を感じにくくする方法とは?

老眼に悩む外国人女性

以前、「老眼とは何か。実は子供の頃から始まっている?」という記事でも書きましたが、老眼とは眼の老化現象です。

近くの見えづらさは、子供の頃から少しずつ進行し、40歳近くになって初めて自覚します。何も40歳頃にパッと始まるものではありません。これは、体の老化も同じですね。

眼科で働いていると、「老眼の進行を遅らせることはできないのか」と患者さんからよく聞かれます。また、ネットで眼関係のことを調べていても、老眼の進行に関する書き込みを頻繁に見かけます。

「老眼の進行を遅らせる方法はあるのか」

需要のある話だと思ったので、今回は、その問題について書いていきたいと思います。

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そもそも老眼とは?

歳をとると体の機能が衰えていくように、眼の機能も衰えていきます。老眼とは、文字どおり眼が老いた状態で、近くのものが見づらくなります。

老眼の原因は、加齢による調節力(近くにピント合わせる力)の低下です。

人は近くを見るとき、毛様体筋という眼の筋肉を使って水晶体の厚みを変え、ピント調節を行なっています。

しかし、加齢によって水晶体が硬くなったり、毛様体筋が弱まったりすると、ピント合わせが難しくなります。これが老眼の主な原因だと言われています。

つまり、老眼の進行を遅らせたいのであれば、水晶体の硬化と毛様体筋の衰えを対策していけばいいのです。今回紹介する方法は、その代表的なものです。

老眼の進行を遅らせる方法4選

今回、紹介する方法は4つです。

  1. 老眼対策トレーニング
  2. 老眼鏡の早いうちからの使用
  3. ブルーライト対策
  4. サプリメントによる基盤作り

それでは、1つずつ見ていきましょう。

1. 老眼対策トレーニング

老眼対策トレーニングとは、眼を意識的に動かすことによって、老眼になりにくくなるようトレーニングをすることです。具体的には、以下のような方法があります。

  • 近見と遠見を交互に繰り替す
  • 視線を八の字に動かす
  • まぶた深く閉じて眼の周りの筋肉を動かす

これらの動作を行うことによって、眼の周辺の血流をよくしたり、毛様体筋などの筋肉をほぐしたりすることが、老眼対策トレーニングの目的となります。

要は、体のトレーニングと同じですね。毎日少しでもトレーニングをしている人と、何もせず家でじっとしている人とでは、筋肉の衰え方が違います。どちらの方が、早く筋肉が機能しなくなるかは明白ですね。

ただ、

このように書くととても効果がありそうな老眼対策トレーニングですが、実際のところ、これらトレーニングを行って効果が実感できたという事例は稀です。

というのも、老眼の進行は個人差が大きく、人と比べても意味がありません。本当に比較したいのであれば、トレーニングをした自分としなかった自分を比べればいいのですが、当然、そのようなことは不可能です。

また、いくら老眼対策トレーニングを行ったところで、老眼の進行を完全に止めることはできません。遅らせることはできたとしても、具体的にどれくらい遅れているかを知る術がないのです。

老眼が始まると、焦って老眼トレーニングを始める方が多いですが、ほとんどの方が長続きしません。

やはり効果が実感しにくいと、「これってやる意味あるのかな」という疑問が出てきてしまうのでしょう。筋肉トレーニングだと効果が眼に見えてわかりますが、老眼対策トレーニングはほとんど効果を実感することができませんからね。

老眼対策トレーニングには、たしかに老眼の進行を遅らせるという効果があるのでしょうが、その度合いは未知数です。そのため、実践してみようという方は、これから紹介する他の方法と組み合わせつつ、あまり気張らずに取り組んでみることをおすすめします。

2. 老眼鏡の早いうちからの使用

老眼の進行を遅らせる基本は、老眼を早く認めることです。老眼というと「老人」のイメージが強いので嫌がる方が多いですが、認めたくないからといって無理していると、余計に老眼の進行を早める原因になります。

一昔前、「老眼鏡を使うと老眼が早く進行する」という噂が流行りました。今でもこの噂を信じている方もいるかもしれませんが、これは大きな間違いです。

実際はむしろ逆で、老眼鏡をかけずに無理をしていると余計に老眼が早く進行するという考えが、現代においては一般的です。

老眼を自覚しているのに認めず、我慢を続けることは、眼の筋肉を酷使することになります。これは眼に限らず全てのものに言えることですが、酷使を続けていれば、普通に使っているのに比べてガタが来るのが早くなります。

もし。老眼鏡の使用が嫌であれば、遠近両用メガネやコンタクトレンズを利用してみるのもいいでしょう。これらの使用も、眼にかかる負担を和らげてくれます。

ばれにくさという点であれば、遠近両用コンタクトレンズが一番ですね。

遠近両用コンタクトレンズに興味がある方や、一番自分にあった製品を選びたいという方は、以下の記事を参考にしてください。

遠近両用ソフトコンタクトレンズとは? 仕組みや構造を解説

おすすめ遠近両用ソフトコンタクトレンズランキング -1day&2week-

3. ブルーライト対策

ブルーライトとは、スマホやパソコンなどのVDT機器(visual display tarminal)の画面から発される光の一種です。紫外線ほどではないですが、強いエネルギーを持っているので、長時間眼に浴びていると影響が出てきます。具体的には、以下のようなものが挙げられます。

  • 不眠症
  • 眼精疲労
  • スマホ老眼

不眠症についてはなんとなくイメージできると思いますが、眼精疲労、スマホ老眼については、聞いたことがないという方のほうが多いと思うので、簡単に説明します。

眼精疲労とは?
眼の筋肉の酷使や、VDT機器からの光ダメージにより、目頭の痛みや頭痛、肩こりや吐き気などを催す状態のこと。ただ眼が疲れている状態(疲れ目)とは、根本的に異なる。慢性化しやすく、完治しにくい。
スマホ老眼とは?
眼の筋肉の酷使や、VDT機器からの光ダメージにより、老眼に似た症状が出る状態のこと。本来の老眼とは違い、若い世代にも起こる。夕方老眼、週末老眼などとも呼ばれる。

老眼を認めずに無理をし続けることが、眼の筋肉に負担をかけ、老眼の進行を早めるのであれば、VDT画面を見続け、眼にブルーライトを浴び続けることも、老眼の進行を早めることに繋がると言えます。

特にブルーライトは、眼の筋肉を酷使させるだけでなく、網膜の中の黄斑と呼ばれる重要な機関にダメージを与えるので、老眼を認めず無理をすることよりも、かえってたちが悪いかもしれません。

ブルーライトが主な原因と言われるスマホ老眼は、症状が老眼ととても似ています。スマホ老眼は若い人でもなる老眼、として有名ですが、すでに本当の老眼になっている方がスマホ老眼になると、「老眼の進行が早くなった」と感じる原因になります。

こうならないためにも、現代人は、ブルーライトに対する知識を持ち、それを対策する術を持っておくことが大切でしょう。

ブルーライト対策の具体的な方法について書くと、ちょっと長くなるので、ここでは説明を省かせていただきます。興味がある方は以下の記事にまとめているので、参考にしてみてください。

ブルーライトとは? その影響と対策、カットする方法

もし、まだ老眼が始まる年齢ではないのに症状を感じている方や、周りの同年代より老眼の進行が早く感じる方は、すでにスマホ老眼の症状が出ている可能性があります。そういった場合はブルーライト対策よりも、スマホ老眼そのものを対策する方が有効です。

スマホ老眼の対策については、以下の記事でまとめています。参考にしてみてください。

スマホ老眼の対策は睡眠×サプリメントが基本。片方だけでは不十分?

4. サプリメントによる基盤作り

この記事では老眼を遅らせるさまざまな方法を紹介してきました。最後に、サプリメントを摂取する方法に触れて、締めくくりたいと思います。

老眼を遅らせる方法として、サプリメントで眼に必要な栄養を摂取することは有名です。薬事法の関係で「効果がある」と断言することはできませんが、個人的には、今回紹介した方法の中ではいちばんオススメの方法です。

その理由は以下の通り。

  • 老眼を遅らせるだけでなく、眼自体を強くすることができる
  • 効果が出ているかどうかがわかりやすい

例にならって、1つずつ紹介していきます。

老眼を遅らせるだけでなく、眼自体を強くすることができる

老眼サプリメントの主な成分として挙げられる代表的なものが、ルテインです。ルテインは眼のピント調節機能を手伝ったり、眼の使用による首や肩への負担を和らげたりするなど、老眼の症状を緩和させる効果があるので、老眼サプリメントというくくりで販売されているものには必ず入っています。

ルテインはもともと網膜上に存在していますが、その量は、加齢に伴い少しずつ減少していきます。自発的に作り出すことは難しいので、持っている量が少なくなった場合、外部からの摂取する必要が出てきます。

ルテインは緑黄色野菜などの食品からでも摂取できますが、1日に必要な分を摂取するためには相当量の食品を食べなければならず、それを毎日続けることは不可能です。その点、サプリメントは、必要な成分だけを抽出・凝縮しているので、効率よく摂取することができます。

また、ルテインはブルーライトや紫外線などのダメージから網膜を守る効果があるということがわかっています。ルテインの量が少なくなると光ダメージによって眼の機関が害され、加齢黄斑変性症などといった眼病を発症する可能性が高くなります。

加齢黄斑変性症は、光ダメージによって網膜上の黄斑という機関が害され、視界の欠損や歪み、重度の視力低下、最悪の場合には失明に繋がる病気です。高齢者に多く、若者にはほとんど発症しない病気なので、長年の人生の中で蓄積した光ダメージや、加齢によるルテインの減少で光ダメージを防げなくなったことが原因だと考えられています。

ルテインを摂取することは、老眼の進行を抑えるだけでなく、加齢黄斑変性症のような眼病の予防にもなります。

また、老眼サプリメントには、ルテインの他にもアントシアニンやアスタキサンチンなどといった眼に必要な成分が多く含まれています。これらを日常的に摂取することで、老眼の進行を遅らせるだけでなく、耐性を持った強い眼を作ることができます。

効果が出ているかどうかがわかりやすい

私が老眼サプリメントを勧める理由の一つに、即効性があります。やっぱりサプリメントはサプリメントなので、個人差はありますが、効果が出る人にはすぐ効果が出るので、心身的な負担も少なく、比較的続けやすい老眼対策だと言えます。

老眼サプリメントは基本的に、どのメーカーのものも、初月は大きく割引された価格になっています。これは、その製品をを使う価値があるかどうかを確かめるためです。そこで効果を感じられなければ、次の月はいらない、ということが可能です。ものによっては、効果が感じられなかった場合、初月に払ったお金がキャッシュバックされる製品もあります。

個人的にオススメしている老眼サプリメント

世の中にはたくさんの老眼サプリメントがありますが、私がオススメしているのは、以下の2点です。オススメの理由も含めて、紹介してみようと思います。

ファンケル えんきん

CMでもやっている定番の老眼サプリメント。老眼の症状への対策となる、ルテイン・アントシアニン・DHAが多く含まれています。

老眼の第一症状であるピント調節力低下の改善においては、数あるサプリメントの中でも特に高い評価を受けているといっても過言ではないでしょう。消費者庁より「機能性食品」の認定も受けている数少ない老眼サプリメントです。

スタート価格は1000円/月と格安。使っても効果が得られない場合や、満足できない場合の返品・交換保証については無期限で対応してくれるので、初めての方にも安心ですね。

詳しい情報やの確認や、購入手続きは、以下のリンクから飛べる公式ページで確認できます。

目の機能性表示食品「えんきん」

さくらの森 めなり

めなりの中身

数多くの健康食品や化粧品を提供する「さくらの森」の老眼サプリメントです。こちらもテレビで紹介されたことがあり、幅広く知られています。

めなりの魅力としては、ルテインやアントシアニンなどの定番な成分だけでなく、見え方のクリアさを高めるゼアキサンチン、ベータカロテン、吸収率を高めるクロセチンなど、実に豊富な成分が配合されていることが挙げられます。

使っているブルーベリーの質が良いこともポイントの一つ。めなりに使われる北欧産ブルーベリーは、一般的なブルーベリーに比べ非常にアントシアニンが濃厚。高い吸収率が期待できます。

スタート価格は979円/月。返品保証期間は15日間です。

詳しい情報やの確認や、購入手続きは、以下のリンクから飛べる公式ページで確認できます。

最高のアイケアを目指したサプリメント「めなり」

一般的には「えんきん」の方が広く知られているようですが、個人的には、「どれだけ成分が入っているか」だけでなく「どれだけ体に吸収されやすいか」に重点も重視しているので「めなり」がオススメですね。

「めなり」については私も利用しており、以下の記事に詳細を書いてみたのでよかったら参考にしてみてください。

アイケアサプリ「めなり」の口コミ・評判・通販価格を徹底分析してみました!

老眼の進行を遅らせる方法のまとめ

今回は、4種類の老眼の進行を遅らせる方法を紹介してきました。

1つ1つ紹介してきたので結構な文章量になってしまいましたが、この記事で書いてきたことを簡潔にまとめると、老眼の進行を遅らせる方法とは、究極的には以下の2点を気をつけることだということができます。

  1. 眼に負担をかけないようにすること
  2. 加齢による眼の能力の低下を放置しないこと

これら2点に今回紹介した4つの方法を当てはめるとするなら、「老眼鏡を早いうちから使用すること」と「ブルーライト対策」が1に当てはまり、「老眼対策トレーニング」と「老眼対策サプリメント」が2に当てはまりますね。

老眼を遅らせたいと思うのであれば、これら2点に気をつけながら生活を行うことが大切です。今回紹介した4つの方法を複合的に行い、習慣化させていくこと。そうすれば、老眼に害されることなく、長く明瞭な視界を維持していくことができるでしょう。

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